どらいぶの株日記

株のいろんな考察の記録が目的です。目標は年初来+20%達成。

「投資で一番大切な20の教え」②

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2.市場の効率性とその限界を理解する

○効率性市場仮説とは
数多くの市場参加者により、情報は織り込まれ、本質的価値の推計値が価値となる。この理論に対し、筆者は「効率的」つまりは、「迅速で、即座に情報を織り込む」と考察している。「正しい」という意味ではないとも。

 

市場の効率性とは情報を織り込み、素早く価格に反映されることです。SNSの発展や情報化社会やネットで取り引きできる現在では、折り込み方も素早くなっているし、その折り込みを捕えるには素早さが必要ですね。

 

○コンセンサスの見方は即座に価格に反映される。

○より効率的な「市場」は、しばしば資産の価値を見誤る。個人がコンセンサスと違う独自の見方を持ち続けるのは容易なことではない。

○効率的市場仮説の最も重要な点は、「市場には勝てない」という結論である。
○よってインデックス投資が生まれた。

○リスクの高い投資がそれに相応する高いリターンを生むことがある。いい時期、平和な時期には、人々は「より高いリターンを得るには、よりリスクの高い投資をすればよい」という気分になるが、それは間違いである。なぜなら、リスクの高い資産に投資することで高いリターンが見込めるなら、その資産は高いリスクとは言えないからだ。

○市場の効率性は全否定はしない。

○二次的思考をする者は、素晴らしいパフォーマンスを達成するには、情報面と分析面のどちらか、あるいは両方で強みを持つ必要があるとわかっている。彼らの発想の原点はには、「この情報を知らないのは誰か」を意識している。

 

二次的思考をする人は情報力と分析力、両方で優れていて、しかも常ににそれらが劣るカモを意識している。「この情報を知らないのは誰か」と。自分は情報リスクさらに分析力でも劣るカモなのかもしれません。

 

○非効率的な市場の特徴
情報と分析した結果のアクセスにばらつきがあるためにおこる。一部の投資家が常に他の投資家をアウトパフォームしている。著しいミスバリュエーション。スキル、洞察力、情報アクセスへ大きなばらつきがあるため、ミスプライシングが起こり、市場の非効率性が生じる。

○非効率的な市場でもポーカーと同じ事が言える。
掘り出しものを買った者がいれば、安すぎる価格で売った者もいるのだ。
「どのゲームにもカモがいる。45分経ってもカモが誰か分からなければ、自分がカモである。」

 

「市場の非効率性」とは投資家の洞察力や情報収集能力の差によって起こるミスプライシングのこと。投機と非効率的市場はニアンスが似ている。非効率性は一部投資にも当てはまることだとは思います。
自分は洞察力も情報収集能力も客観的にみて劣っているなぁ。

 

○非効率性は素晴らしいパフォーマンスの必要条件である。しかし十分条件にはならない。非効率性から掘り出しものを見つける「洞察力」が必要なのだ。

○私にとって大きな転換点となったのは、「市場の効率性という概念には妥当性があるから、どちかというと非効率的な市場、つまり努力とスキルが一番報われるであろう場所に的を絞るべきだ。」と思い至った時だ。

○市場の効率性という理論を無視すれば、大きな過ちを犯しかねない。しかし、あくまで理論を決断のてがかりとすべきであり、理論そのものに支配されてはならない。

 

市場の効率性という理論を理解しつつ、それに捕らわれすぎず、理論の限界も理論しなければならない。つまりアーティスティックな直感の部分も必要ということなのかな。

 

3.バリュー投資を行う

○投資する際のアプローチは二つに基本型に分けられる。「ファンダメンタルズ」と「テクニカル分析」。
テクニカル分析の衰退の一因は「ランダムウォーク仮説」にある。

ランダムウォーク仮説
1960年代前半にシカゴ学派の理論。過去の株価変動は将来の株価変動の予測に全く役立たないと説く。

テクニカル分析以外で過去の株価変動を判断基準にするものに「モメンタム投資」がある。
デイトレードが当てはまる。上げ相場しか通用しない。30ドル値上がりした株を3ドルの利益しかとっていない、と筆者は指摘する。

○モメンタム投資を無視すると、ファンダメンタルズにはバリュー投資とグロース投資の2つのアプローチが残る。

○バリュー投資は、実物資産やキャッシュフローなど目に見える要素を重視する。利益、キャッシュフロー、配当、実物資産。企業価値定量化し安く買える時に株を買う。

○グロース投資は地味なコツコツ作業のバリュー投資とアドレナリンを放出させるモメンタム投資の間に位置するアプローチ。企業の現在の業績などにはあまり重きを置かず、将来性を重視する。企業の業績拡大が将来実現するかどうかに賭ける。

○バリューとグロースとをはっきり線引きすることはできない。どちらも将来性を見なければならない。
バリュー投資家は企業の将来性を勘案するし、グロース投資家は割安感も判断材料にしている。要するに、何をどれだけの重きを置くかの違い程度の問題である。

○グロース投資は将来性を重視し、バリュー投資は現在の価値を重視する。

○グロース投資
ニフティ・フィフティ ブーム」
高成長を見込む企業片っ端から投資。結果は散々。
○企業の長期的な成長性とそれを正確に予測する能力には限界がある。バリュー投資に比べて大勝ち狙いが中心となる。大勝ちできる見込みがなければ、将来の予測にともなう不確実性に耐える甲斐がない。グロース投資の打率は低くなる。当たればでかい。

○バリュー投資
バリュー投資は簡単ではなく、本質的価値を正確に推計することにかかっている。
バリュー投資家が最も高い利益をあげるのは、割安な資産を買い、まめにナンピン 買いをしているうちに、価格が分析通りに上昇した場合である。
○下げ相場で利益をあげるのに不可欠な条件は二つある。一つは、本質的価値に関する見解を持っていること。そしてそれが正しくなければならない。二つ目は、その見解を我慢強く持ち続け、たとえ値下がりのせいで自分が間違っているような気にさせられても、買うことだ。

 

バリュー投資、グロース投資の復習です。